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日本では規制なし!?史上最悪の油、トランス脂肪酸の恐ろしい正体

油

(2017年1月24日に更新しました)

  • DHA
  • EPA

など体によいとされる油が今注目されていますよね。

体によい油があれば体に悪い油も存在します。

中でも史上最悪の油とまで揶揄されているのが「トランス脂肪酸」です。

スイーツや揚げ物などにたくさん含まれているトランス脂肪酸はその健康への悪影響から欧米諸国では規制の対象となっているんですよ。

そこで今回はトランス脂肪酸とは一体どのような油なのか、その恐ろしい実態に迫ってみたいと思います。

トランス脂肪酸って何?

トランス脂肪酸

様々なメディアでも

「トランス脂肪酸は危険だ!」

とよく取り上げられるようになりました。

しかし、そもそもトランス脂肪酸という物質が何なのか分からないという方も多いですよね。

トランス脂肪酸の健康への影響を知るためにも、まずはトランス脂肪酸が一体何者なのか?分かりやすく説明していきます。

トランス脂肪酸の構造と性質

トランス脂肪酸を知るためには、構造について理解する事が大切です。

構造が分かるとトランス脂肪酸がいかに、不自然な油であるかが分かります。

脂肪酸の種類

二重結合

油は

  • グリセリン
  • 脂肪酸

から出来ています。

そして、油の性質を決めているのが、脂肪酸です。

脂肪酸は長細い形をしており、その中に二重結合があるかどうかで分類されています。

二重結合は不飽和結合とも呼ばれているため、

  • 二重結合を持つ脂肪酸を不飽和脂肪酸
  • 二重結合を持たない脂肪酸を飽和脂肪酸

と呼びます。

不飽和脂肪酸は不安定だけど大量生産しやすい!

実はこの不飽和脂肪酸に含まれている二重結合は、他の物質と反応しやすく、不安定という性質を持っています。

また、常温で液体であるため、扱いづらいというデメリットがあります。

しかし、不飽和脂肪酸は植物油など安価で大量に生成しやすいため、不飽和脂肪酸に水素を添加して二重結合がない安定な飽和脂肪酸が人工的に作られています。

この時に発生するのが、トランス脂肪酸なのです。

トランス脂肪酸は構造的にも不自然な物質!

300px-Isomers_of_oleic_acid

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/

人工的な油脂が作られる時に副産物として出来るトランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸に分類されます。

通常不飽和脂肪酸の二重結合は水素が同じ方向にあるシス型をしているのですが、トランス脂肪酸は水素が反対方向に位置しているトランス型をしています。

天然の脂肪酸はシス型をしているため、トランス型をしているトランス脂肪酸は極めて不自然な構造をしている物質なのです。

トランス脂肪酸はどうやって出来るのか

体に悪い油なのに、トランス脂肪酸はどうして作られてしまうのでしょうか?

トランス脂肪酸のほとんどは人工的に作られますが、実は天然でも発生するケースがあります。

しかし、天然で発生するトランス脂肪酸は微量ですので過度に心配する必要はありません。

注意すべきは大量に作られる人工的なトランス脂肪酸なのです。

人工的に作られるトランス脂肪酸

マーガリン

先ほど不飽和脂肪酸から安定な飽和脂肪酸が作られていると説明しましたよね。

飽和脂肪酸は直線的で安定しており、常温で固体であるため、

  • マーガリン
  • ファットスプレッド
  • ショートニング

などとして利用されます。

これらの油脂は部分水素添加油脂や硬化油とも呼ばれ、お菓子作りなどには欠かせません。

しかし、製造する過程で副産物としてトランス脂肪酸が作られてしまうのです。

さらにサラダ油などを作る時、異物を取り除いて嫌な臭いを除去するために、高温処理が行われます。

実はこの高温処理によってもトランス脂肪酸が出来てしまうのです。

天然で発生するトランス脂肪酸

牧場牛

天然では通常、トランス型の脂肪酸は存在しません

天然でトランス脂肪酸が発生してしまうのは、牛などの消化活動が原因となります。

牛や羊は植物を消化するために、胃で部分消化した食物を口に戻してまた胃に送るという反芻(はんすう)を行います。

この時、胃の中に住み着いている微生物によってトランス脂肪酸が生成されてしまうのです。

生活習慣病を誘発!トランス脂肪酸が健康に悪い理由

天然にはほとんどない不自然な構造を持ち、マーガリンなどを作る時に生成されてしまうトランス脂肪酸は健康に大きなダメージを与えます。

それは、トランス脂肪酸には、

  • 必要のない物質
  • 悪玉コレステロールを増やす
  • 善玉コレステロールを減らす

という3つの側面があるためです。

トランス脂肪酸は必要のない物質

トランス脂肪酸 (3)

  • 糖質
  • 脂質
  • タンパク質

は3大栄養素です。

脂質はカロリーが高いため食べすぎると健康を害しますが、健康を維持するためには欠かせない栄養素でもあります。

しかし、同じ油でもトランス脂肪酸は人の体にいい働きを全く持っていません

人が生きていく上で摂取する必要のない物質なのです。

トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やす

コレステロール

必要のない物質であるトランス脂肪酸は食べれば食べるほど、体に悪影響を及ぼします。

トランス脂肪酸は悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールを増やす働きがあるのです。

悪玉コレステロールが増えると、

  • 血管にへばりついて血管を狭める
  • 血液をドロドロにする
  • 動脈硬化を促進する

など血液の流れに大ダメージとなります。

トランス脂肪酸は善玉コレステロールを減らす

コレステロール (2)

さらにトランス脂肪酸は、善玉コレステロールであるHDLコレステロールを減らしてしまいます

善玉コレステロールは、悪玉コレステロールが血液中に置き去りにしたコレステロールを回収する働きがあります。

つまり、善玉コレステロールが減少すると、血液中のコレステロールが増加し、

  • 肥満
  • 血行不良

を悪化させてしまうのです。

トランス脂肪酸は生活習慣病を増悪させる!

メタボ

悪玉コレステロールが増加して、善玉コレステロールが減少すると以下のように様々な病気のリスクが高くなります。

  • 動脈硬化
  • メタボリックシンドローム
  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞
  • 狭心症

これらはどれも命を脅かす恐ろしい病気ですよね。

さらに、最近の研究では、

  • アレルギー
  • 妊婦や胎児への影響

などに対してもトランス脂肪酸は悪影響を与えると考えられています。

トランス脂肪酸がどれほど恐ろしい物質かが分かりますよね。

トランス脂肪酸の摂取許容量

秤

トランス脂肪酸は国際的に摂取量に対する勧告が発表されています。

WHO(世界保健機関)では、トランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満におさめるように注意喚起しています。

日本人の平均的な活動量で換算すると1日あたりおよそ2gまでに抑える必要があるのです。

トランス脂肪酸が多く含まれる食品

ショートニング

トランス脂肪酸を摂取しないようにするためには、トランス脂肪酸が多く含まれる食品を知っておく事が大切です。

以下にトランス脂肪酸が多く含まれる食品とトランス脂肪酸含有量(食品100gあたりのトランス脂肪酸量)を示します。

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食品名 トランス脂肪酸含有量(/100g)
ショートニング 1.2~31g
味付けポップコーン 13g
マーガリン 0.94~13g
コンパウンドクリーム 9.0~12g
ファトスプレッド 0.99~10g
クッキー 0.21~3.8g
半生ケーキ 0.17~3.0g
クロワッサン 0.29~3.0g
バター 1.7~2.2g
マヨネーズ 1.0~1.7g

常温で固形である油脂や油脂を多く使用した菓子類に多く含まれている事が分かりますね。

欧米諸国では規制の対象に!

トランス脂肪酸 (2)

トランス脂肪酸は油脂の摂取が多い先進国では、次々と規制の対象となっているのです。

アメリカでは加工食品でのトランス脂肪酸の表示が義務付けられ、2018年からは部分水素添加油脂の食品への利用も規制されるようになります。

また、ヨーロッパ諸国でもトランス脂肪酸を規制する動きが出てきているほど!

トランス脂肪酸は日本では規制されていない!

日本地図

それほど、危惧されているトランス脂肪酸ですが、日本では規制どころか表示義務もないのが現状。

それは、日本人の平均摂取量が総エネルギーに対して0.44~0.47%と低い値になると推定しているためです。

ですが、脂質に偏った食生活をしている人は留意すべきであるとも報告されています。

つまり、今の日本においては一人一人が自己責任でトランス脂肪酸に向き合わなければならないのです。

まとめ

心臓病などの命に関わる病気のリスクを高めるトランス脂肪酸は、摂取をできる限り控える事が大切です。

ですが、日本においては食品表示を見てもトランス脂肪酸がどれくらい入っているのかさえ分からないのが現状です。

自分の健康を守るためにも、

  • マーガリン
  • ショートニング

などトランス脂肪酸が多く含まれる食品を知って、摂取を控える事が大切です。

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